■
君が居なくたって、世界は回っていく。
わたしというど真ん中にいる中心から、そこから取り囲まれているあんな人やこんな人。
そうじゃない。君じゃない、君じゃないんだよ。君じゃなくて、きみ、君ね、君じゃないのダメなの。
心の中でどんなに叫んだって、涙を堪えてみたって、やっぱり、どうしても、当たり前に、届くはずがなかった。
私のことを誰かが恨んでいる。
私の君の関係を誰かは妬み、恨んでいる。でももう1人は、私のことなんて興味がなくて、誰が好きとか、恋とか愛とかどうでもいいという奴らばかりなんだと思う。
人を妬んだって、恨んだって、自分に返ってくるだけだ。恨んでる時間、性格の悪いブスになるだけだ。私はそれを知っているから、知らんぷりして、自分勝手に別れを告げて、1人で勝手に泣いている。
君が居なくなったってね、ご飯は美味しんだよ。ちゃんと味もするし、美味しさを噛み締めて、明日も生きようって思えるんだよ。
君が居なくなってね、あの曲はいつだって私に寄り添ってくれるんだよ。
君が教えてくれた曲だから、少しだけ悲しくなっちゃうけど、切なさは、多い方が素敵でしょう。
夢や希望を置き去りになんてできないんだ。
セブンティーン、高校生、わたし、きっとまだまだできるんだ。
こんなもんじゃないんだ。
わたしはきっとこんなもんじゃないんだ。
自分を奮い立たせる何かが、ふつふつと心の端っこの隅っこの奥の方で燃えているんだ。
その感覚を、ずっと大事にしていきたい。
君を失ってでも、原動力に変えて、頑張りたいって本気で思っているの。
少し胸が小さくなってきた。
君の愛はちっとも変わらないし、思い出さない日なんて無いよ。
苦しくあれ。切なくあれ。
もっともっと、
苦しめ。
それで、その後の幸せを。